
2020年直木賞を受賞した馳星周さんの「少年と犬」を読みたいけど、多忙で時間がない。読書が苦手なので、踏み出せない。
こんなお悩みを解決します。
- 「少年と犬」を耳で聴ける朗読版「オーディオブック」の紹介
- 「少年と犬」をオーディオブックで聴くメリット
- 「少年と犬」のオーディオブックをお得にゲットする方法(初めてなら無料)
- 「少年と犬」のあらすじ
毎年恒例の直木賞で、2020年(第163回)は、馳星周(はせ せいしゅう)さんの「少年と犬」という小説が受賞しました。
馳星周さんには初受賞とのこと。ずっと候補に挙がってる印象があったので意外でした。
「少年と犬」は、少年ではなく犬が主人公の物語です。
普段、読書しない同僚がえらく絶賛するので、読んでみたところ、確かに想定外の?胸アツの感動作でした。特に犬好き、動物好きな人にはおすすめです。
でも、あなたが「少年と犬」に、興味があるけど読書が苦手だとか、読んでみたいけど忙しくて読む時間がなかなか取れないということなら、耳で聴く「朗読版」(オーディオブック)が向いています。
そこで、この記事では、「少年と犬」のオーディオブックがどんなものなのか、どんなメリットがあるのかといったことを、日頃愛用している僕が、体験や感想で補いながら紹介していきます。
本よりも安く、場合によっては無料で楽しめますので、参考にしてください。

「少年と犬」は本でも読みましたが、個人的にはオーディオブックで朗読を聴いた方が、情感がより伝わってきてよかったです。
「少年と犬」が耳で読めるオーディオブックとは?
2020年(令和2年)の直木賞受賞の馳星周さんの「少年と犬」は、本や電子書籍で読むほかに、「耳で聴く」という楽しみ方があります。
これには、「オーディオブック」を使います。
オーディオブックは、本の内容がまるごと朗読された音声が収録されたものです。これを全部聴けば、1冊読書したことになります。
その仕組みはめちゃ簡単です。
好きなオーディオブックをインターネットで購入して、あなたのスマホやパソコンに取り込みます(ダウンロード)。あとは、好きなときに聴くだけです。
オーディオブックの朗読は、プロのナレーターや声優、俳優によるものです。
「少年と犬」は、桑原敬一さんという声優さんです。ネットで調べると、アニメや映画の吹替な数々の実績があるベテラン。オーディオブックの朗読も10作品ほど担当されています。
僕の経験上では、声、調子ともに聞き取りやすい方に入ります。
「少年と犬」で、その桑原さんの朗読は、8時間57分の長さにおよびます。
単行本は300ページほどなので、特に読書好きな人でしたら、普通に読む方が早いと思います。ただ、オーディオブックは再生速度を調節できます。それを速めると時間の短縮はある程度は可能です。
「少年と犬」オーディオブック版の3つのメリット
「少年と犬」のオーディオブックには、次のようなメリットがあります。
聴きやすいです。
オーディオブックには文字が付いていません。朗読の音声だけです。文字を読む必要がないので、読書が苦手という人でも、”読書”を楽しめます。
朗読ですので、本を読んだときとはまた違う感じ方(情感)があります。
しかし、オーディオブックは文字がない分、内容を全て耳だけで理解しないといけません。
ビジネス書や自己啓発書、教養書といったオーディオブックの場合、内容ごとに章や節で細かく区切られていて、文体も読者に筆者が語りかけたり、説明するものが多いので、耳で聴いても分かりいです(もちろん内容によりますけど)。
これに対して、小説には独特の難しさがあります。
特に長編ものだと、登場人物が多くて、物語が展開するなかでで、それらが複雑に絡み合ったり、また場面が頻繁に変わったりするので、耳だけでついていくのは大変です。
また、小説はもともと朗読して他人に読み聞かせる用には書かれていないので、日常会話では使わないような言葉や文学的な表現が出てきます。それらのほとんどは、文字で見たら大したことないのですが、聴くと???ということがあります。
しかし、「少年と犬」は、僕の経験の中でも、耳で聴いても分かりやすかった小説のひとつです。
全体が6つの短編に分かれていて、登場人物も場面転換も多くありません。文体も難しくなく、桑原さんの朗読も良いので。
読書が苦手なあなたでも、オーディオブックなら気楽に「少年と犬」を楽しめます。
そして、オーディオブックが初めての人にも、とっつきやすい作品です。
読書の機会が増えます。
オーディオブックは、本を開けない場面でも”読書”できる点が大きな特徴です。
例えば、満員の駅のホームや電車で立っているときや車の運転中、歩いているとき、ランニング中、お風呂に入っているときなど。
いずれの場面も、耳はけっこう暇しています。
こうした時間が1日のうちに意外とあるもんです。それをオーディオブックによって、読書タイムに変えることができます。
なので、普段仕事が忙しくて、本を読む時間がなかなか取れないときに、オーディオブックはうってつけです。
読書の機会が増えて、「少年と犬」も問題なく楽しめますよ。
値段が最安です。
値段的なメリットもあります。オーディオブック版の「少年の犬」は、本よりも安いです。
単行本(紙の本) | 1,760円 |
電子版(アマゾンkindle) | 1,599円 |
オーディオブック版(アマゾンAudible) | 3,000円⇒会員プラン1,500円⇒初めてなら無料 |
ただ、定価でみると、オーディオブック版は3,000円もします。安いどころか最高値。この値段では、おいそれとは買えません。
しかし、とあるプランに入会すると、1,500円で買えます。しかも、あなたがオーディオブック初めてなら、無料でゲットできます。
無料なら、もしオーディオブックがあなたに合わなくても、もし「少年と犬」が期待外れでも、損はしませんので、一歩踏み出しやすいと思います。
「とあるプラン」について詳しくは、次の項目で。
オーディオブック版「少年と犬」のお得な買い方【無料も】
それでは、「少年と犬」のオーディオブックを買う方法を紹介します。
先述のとおり、あなたがオーディオブックの利用が初めてでしたら、無料で入手できますので、参考にしてください。
アマゾンの「オーディブル」で購入。
「少年と犬」のオーディオブックが買えるのは、通販サイトのアマゾンが運営している「オーディブル(Audible)」というオーディオブック専門店です。今のところ、ここでしか買えません。
アマゾンの会員でしたら、特に手続きなしに本やDVDと同じように買えます(アマゾンの会員でない人は先に登録してください。無料です)。
そして、買ったあとは、先述のとおり、あなたのスマホやパソコンにダウンロードして聴くだけです。
オーディブルには専用の無料アプリが用意されていますので、これを使うと、操作がより簡単にできます。
ただ、普通に買うと値段は定価です。つまり、「少年と犬」は3,000円ですが、アマゾン・オーディブルの「月額会員プラン」に入会すると、安く買えます。
オーディブル会員なら無料でゲット。
「月額会員プラン」は、月々1,500円の利用料がかかります。これで毎月1冊、定価に関係なく好きなオーディオブックをゲットできます。
つまり、オーディオブックがどれでも1,500円で買えるということです。もちろん「少年と犬」も大丈夫。
しかも、あなたがアマゾン・オーディブルの「月額会員プラン」初利用でしたら、この1,500円がはじめの30日間がお試しとして無料になります。
ということで、タダで1冊オーディオブックを入手できます。
会員は返品・交換が無料。
さらに、「月額会員プラン」には、画期的な特典が付いています。
それは、会員がオーディオブックを買って1年以内なら、なんと理由に関係なく、返品・交換が無料でできるというものです。
あなたが、もし「少年の犬」を聴いてみて、何か気に入らないところがあったら、別の作品に交換できます。その手続きも超あっさりです。
もちろん無料お試しで入手したオーディオブックも対象です。
オーディブル会員プランは退会も簡単。
オーディオブックを無料で試してみたいけど、会員プランに入会となると、退会の方も気になると思います。
まず、このアマゾン・オーディブル「月額会員プラン」には、契約期間の「しばり」はありません。1ヶ月だけの入会も可能です。
欲しいオーディオブックを1,500円で買ってすぐ退会するのもアリです。もちろん、無料のお試しだけでやめても大丈夫です。この時は費用は発生しません。
退会手続きも簡単です。
僕も経験がありますが、入いりやすいけど止めにくい…というところは、思いのほかあるもんです。しかし、オーディブルはこの点、心配無用。僕も退会したことがありますので断言します。
ちなみに、退会したあとですが、買ったオーディオブック(無料ゲット分も)は、あなたの所有物ですので、ずっと聴き続けられます。
ただし、無料返品・交換の特典は、会員向けですので、退会すると使えなくなります。
「月額会員プラン」にデメリットとしては、月に1冊しか1,500円で買えないことくらいです(2冊以上買えますが、定価の3割引きになるだけ)。
特にオーディオブックが初めての人は、実際に使ってみないとどんなものか、自分にあっているかどうかは分かりません。
「少年と犬」をいきなり買うともったいないので、まずは「会員プラン」に入会して無料で試してみることをおすすめします。
【参考】アマゾン・オーディオブル「会員プラン」について詳しくはこの記事をどうぞ。

「少年と犬」ってどんな作品?【あらすじなど】
「少年と犬」の主人公は一匹の迷い犬です。彼が出会った飼い主ごとに6つの短編から成っています。
難しい言葉や表現が少ない文体で、1つの文章も短めなので、読みやすいです。
しかし、情景や感情はしっかり描写されています。特に犬に関する部分は絶秒。馳星周さんは大の愛犬家だそうなので、その本領を発揮されています。
その「少年と犬」のあらすじは、ネタバレにならない程度に簡単にまとめると、こんな感じです。
時代は、2011年の東日本大震災の直後。仙台をさまよっていた一匹の迷い犬がいました。
その犬は、シェパードの雑種犬で、飼い主からはぐれたのか「多聞」という名札がついていた。
多聞は、震災によって職を失い、家族のために犯罪に手を染めた男に拾われてます。
そのあとも、多聞は、新潟、富山、大津、山口と、新たな飼い主との出会いと別れを繰り返しながら、西へ西へと移動していきます。
多聞は賢い犬なので、どの飼い主からも可愛がられます。しかし、飼い主はみんな幸せとはいえない人たち。何かしら悩みや傷を抱えていました。
多聞はそんな彼らにそっと寄り添います。ただそれだけ。
それでも、飼い主たちは多聞との出会いをきっかけに、つかの間の癒しや救いを得ます。
ただ多聞は、飼い主が変わっても、いつも南の方角を眺めているのでした。
震災から5年余りの歳月が流れ、多聞が辿り着いた場所は、熊本。
そこで、一人の少年と運命的に出会うのでした。。。
犬が主人公の物語というと、たいがいその忠実さや健気さ、優しさに感動させられますが、この点「少年と犬」も例外ではありません。
「少年と犬」の場合は、特に飼い主が多くて、それぞれの境遇が示す人間の愚かな面、悪い面、哀しい面が強烈なために余計、それらが際立ちます。
実際、多聞に惚れます。犬を飼っている人や飼ったことがある人は、多聞にすぐ感情移入していまうはずです。
もちろん、ツッコミどころやお涙頂戴的な感じがないわけではないですが、全体としては、胸熱な作品でした。

読書する時間がないあなた、読書が苦手なあなた、オーディオブックで「少年と犬」を聴いて楽しんでみてください。
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