映画「ライズ・ダルライザー 」は意外に面白い【あらすじ・評価感想】

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特撮ヒーロー映画「ライズ・ダルライザーのあらすじ、感想、評価、視聴方法

お悩み中
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 何かSFやアクション系で面白い映画はないかな。

 

こんなお悩みに提案します。

 

この記事の内容
  • 「ライズ・ダルライザー -NEW EDITION-」という映画を紹介します(内容、あらすじ、感想、視聴方法)。

 

楽しめるSFやアクション系の映画をお探しのあなたに、「ライズ・ダルライザー -NEW EDITION-」という作品を提案します。

 

この作品は、「ダルライザー」という福島県の白河市のご当地ヒーローが主人公の特撮ものです。

 

特撮といえば子供やオタク向けで、それもご当地ヒーローと聞くと、なんかショボそうと思ったでしょう。

 

ところがどっこい、全然違います!

 

スパイダーマンやバットマンといったアメコミに通じるような、物語的にも映像的にも、大の大人がじっくり見られる作品です。逆に、”お子ちゃま”は楽しめません。

 

僕も期待しないで見ました。が、見終わった後の評価としては、5段階の4。

 

「ライズ・ダルライザー -NEW EDITION-」は、あなたが特撮好き、SF好き、特にアメコミ好きでしたら、楽しめると思います。

 

ここでは、あらすじや個人的な感想・評価で補足しながら紹介していきます。

 

ミキマサ
ミキマサ

と言いつつ、「ライズ・ダルライザー -NEW EDITION-」は、あまり予備知識を入れずに見た方がいいと思います。

 

映画「ライズ・ダルライザー -NEW EDITION-」ってどんな作品?

映画「ライズ・ダルライザー -NEW EDITION-」のあらすじ、感想

 

映画「ライズ・ダルライザー -NEW EDITION-」は、実際に福島県の白河市を拠点にご当地ヒーロー「ダルライザー」として活動している和知健明さんが企画・プロデュース、そして主演(中の人も)した自主制作作品です。

 

ちなみに、ダルライザーは白河の伝統工芸品の「だるま」をモチーフにしたヒーロー。だるまの「ダル」に、その起き上がる姿・性質(rise=「ライズ」)を組み合わせた名付けだそう。

 

「ライズ・ダルライザー -NEW EDITION-」では、そのダルライザーの誕生と白河で暗躍する謎の組織「ダイス」との対決が描かれています。

 

ご当地ヒーローの映画だけあって、撮影地は全て白河です。出演者のほとんども地元の人だとか。

 

例えば、ダルライザーが挑む敵方の”ボス”を演じる方は俳優ではなく旅館のご主人という具合(僕は、後から知って絶句しました。てっきり俳優だと思っていたので)。

 

このように「ライズ・ダルライザー -NEW EDITION-」は、”中の人”和知さんの地元愛と、白河市民のダルライザー愛をうかがい知れる作品です。

 

でも、地方撮影、素人出演、自主制作ときくと、経験上ハズレのことが多く、正直、期待薄でしたが、先述の通り、実際は裏切られました。

 

最終的な評価は人それぞれですが、一見する価値はありますよ。

 

映画「ライズ・ダルライザー -NEW EDITION-」の概要
  • 【主な出演者】和知健明、三浦佑介、桃奈、山口太郎、佐藤みゆき、フスト・ディエゲス、井田國彦
  • 【脚本・監督】佐藤克則
  • 【原作・企画】和知健明
  • 【劇場公開日】2019年(平成31年)3月9日
  • 【上演時間】119分

「ライズ・ダルライザー -NEW EDITION-」は、すでにDVD/ブルーレイ化されていて、店頭で購入やレンタルできます。

また、いくつかの動画配信サイトでも、単品購入あるいは見放題で視聴できます。

 

「ライズ・ダルライザー -NEW EDITION-」のあらすじ(ネタバレ注意)


俳優をめざして上京したものの、鳴かず飛ばずが続いていた劇団員の館アキヒロは、妻の妊娠をきっかけに夢をあきらめることを決断。

 

故郷の白河に着いたアキヒロ夫妻を、親友でカメラマンの田辺マナブが出迎え、実家まで送り届けた。

 

アキヒロの実家は、父親が福島でホテルを数件経営している有数の資産家。アキヒロはその跡継ぎとして期待されていたが、俳優になると上京を強行したため、父親とは折り合いがよくなかった。

 

そこへ、アキヒロは結局舞い戻ることとなって、バツが悪い。もちろん父親も不機嫌。そこで、アキヒロは一刻も早く実家から自立するために職探しを始め、ほどなく、警備会社に就職が決まった。

 

ある日、アキヒロは職場の先輩、湯本から「パーソナルシート」をもらう。それは、薄いシール式の端末で、それを手首に貼っておくと、安眠効果があるほか、スマホと連携して健康管理や支払いができるというもの。今、白河の町で無料配布されていて大人気だという。

 

アキヒロは怪しく思いながらも、その夜「パーソナルシート」を貼って眠った。すると、夢の中で、ハルという女性が現れて「この町が、危ない」と告げた。

 

彼女の出現は、その夜だけでなく以降も続き、時々アキヒロの意識に、町を救うために自分を探すよう訴えるようになったのだった。

 

アキヒロはハルのことが気になりながらも、日々警備員の仕事をこなし退屈に過ごしていた。

 

特撮ヒーロー映画「ライズ・ダルライザーのあらすじ、感想、評価、視聴方法

 

そんなとき、仕事先でたまたまご当地キャラのコンテスト開催という市役所の告知を目にした。アキヒロに、ふと「街を救うヒーロー」というアイデアがひらめいた。それからは家でも仕事中も、その考案に没頭する。

 

だが、なかなか妙案が浮かばない。苦悩するアキヒロに、妻がさりげなくヒントを与えると、白河名物の「だるま」を題材にしたヒーロー「ダルライザー」を生み出したのだった。

 

この間、アキヒロの職場では、先輩の湯本が勤務中に突如買い物客にぶち切れて暴れ、そのまま失踪するという事件が起きる。

 

しばらくして、応募したコンテストの結果が届いた。結果は落選。

 

しかし、市民劇団からお呼びがかかる。そこで、アキヒロは正式にヒーローとして認めてもらうために、ダルライザーの姿で奉仕活動を行う一方、格闘技道場に通って身体を鍛え始めるのだった。

 

そのころ、白河では「ダイス」という秘密結社によって「シャングリラ計画」が進められていた。

 

特撮ヒーロー映画「ライズ・ダルライザーのあらすじ、感想、評価、視聴方法

 

それは、人間の記憶や思考に直接アクセスできる「CPG(シーピグ)」という装置を使って、市民の思考を統一させて、嘘のない純粋な人間が暮らす理想郷をつくるというものであった。

 

街中では、「白河理想郷の会」という市民団体の示威活動が目立ち始める。湯本の姿もそこにあった。

 

ある日の夜、アキヒロはハルの”お告げ”のまま、どこかの工場へ出かけてみると、ダイスの6人組が何かを盗み出していた。急ぎ持参していたダルライザーのマスクだけ被って、それを阻止しようと立ち向かう。

 

結局は逃げられてしまうが、翌朝、なぜかこの様子が報道されて、ダルライザーは一躍有名になった。

 

数日後、ダルライザーあてに「ハル」から呼び出しのメールが届く。

 

アキヒロはダルライザーの姿で指定場所に向かうと、ハルではなく田村という紳士が現れた。ダイスの指導者だ。

 

田村はダルライザーに敵は何かと聞いた。

 

続けて、自分たちも敵と戦っている。その敵は欲に溺れた繁栄を望む勝者だという。

 

実家が富豪で、きれいな妻がいて、子供が生まれる、そして街を守るヒーローになろうとしているダルライザーは勝ち組だと断じた。つまり、ダルライザーはダイスの敵とみなされていたのだ。

 

すると、どこからともなくダイスのメンバーと湯本ら「白河理想郷の会」の連中が現れ、ダルライザーを取り囲んだ。

 

ダルライザーは、自分は勝者ではなく、何もできない弱い普通の人間だと訴える。田村は敵ではないことを証明しろと言うと、「白河理想郷の会」らにダルライザーを襲わせた。

 

ダルライザーは、多勢に無勢でフルボッコされて、最後は湯本にスタンガンを打たれて気絶してしまう。

 

特撮ヒーロー映画「ライズ・ダルライザーのあらすじ、感想、評価、視聴方法

 

アキヒロが目を覚ますと、実家の布団のなかであった。雨の中、庭先に捨て置かれていたところを妻に発見されたのだが、田村と会った一連の出来事の記憶がすっぽり抜けていた。

 

その後、普通の日常を送るアキヒロだったが、時折頭痛が襲われ記憶が混濁するようになる。そして、ハルからアキヒロの脳へ自分を探してほしいという最後のメッセージが、彼女の田村に関係する記憶の断片ともに送られてきた。

 

気になったアキヒロは、親友の田辺マナブに協力してもらい調査を開始。そして、田村の下で働いていた元研究員、野田の存在を探し当てたのだった。

 

アキヒロと田辺は山中に隠遁している野田を訪ねた。彼もひとりで田村の「シャングリラ計画」を阻止すべくハルの居場所を探していたのだ。

 

そこで野田から田村の経歴やハル、ダイスのこと、そして、CPGの開発と「シャングリラ計画」について聞かされる。

 

田村らダイスは、CPGを配布した「パーソナルシート」とリンクさせ、人々に自分たちの思考を植え付けようと目論んでいた。

 

田村は恋人だったハルを開発中のCPGの実験台にしたが失敗し、彼女は昏睡状態に陥ってしまった。今はおそらく生命維持装置がないと生きられない状態だが、田村は、その脳をサーバー代わりにしたCPGのネットワークを構築。

 

ハルは、このことを伝えようと深い眠りの中からメッセージを必死に送り続けていたというのだ。

 

「シャングリラ計画」を止めるには、ハルから直接その手段を訊くことと、「パーソナルシート」に大量のデータを送信するアンテナ基地を破壊するという2つのことが必要だという。

 

しかし、警察など誰にも頼れないと嘆く野田。そこで、アキヒロは生まれてくる自分の子供が安心して暮らせるような街にするためも、自分がダイスの計画を阻止すると手を上げたのだった。

 

特撮ヒーロー映画「ライズ・ダルライザーのあらすじ、感想、評価、視聴方法

 

アキヒロは、妻が密かに作ったダルライザーの新しい衣装に身を包み、ハルに会うべく、野田がそその居場所だと確信した近郊のダムへ向かった。

 

一方、アンテナ基地には、田辺とアキヒロが通う道場の師範の2人が乗り込んだ。基地は、すでに厳重な警戒のなかにあって、データ送信が実行されていた。

 

それによって、「パーソナルシート」を貼っている市民が少しずつ洗脳され暴徒化。一部は、アキヒロの実家迫る。

 

その実家では、妻が産気づいていた。アキヒロの両親は慌てるが、ダイスに洗脳された市民に取り囲まれ、電話線も切断されて、外部とは連絡できない状態。妻はやむなくここで出産すると決心する。

 

ハルの元へ急ぐダルライザーは、ダイスの構成員や田村と戦い、ボロボロになりながらも打倒して、ようやくその居場所に辿りつく。

 

ハルはコンピュータ画面を通じて、ダルライザーに自分の首と生命維持装置をつないでいる管を抜けと告げる。それはハルを殺すこととなり、ダルライザーは葛藤する。

 

田村の思い描く嘘のない純粋な人間が暮らす理想郷が危険なものだと知るハル。

 

彼女は、その実現に利用されるだけで何もできない存在である自分を助けてほしいと、ダルライザーに管を抜くよう促す。それでもダルライザーはためらってしまう。

 

アンテナ基地では、田辺は行く手を構成員に阻まれ、なかなかアンテナまで辿りつけずにいた。師範も多人数を相手に格闘し、体力は限界寸前。その間にも、アンテナからの出力がどんどん増幅されてデータが送信されていく。

 

アキヒロの妻は、お産の真っただ中。両親が心配そうに見守っていたが、突然父親に異変が起きた。彼は「パーソナル」を貼っていたのだ。ダイスの洗脳データを受けて自我を失い暴れ始める。

 

早くハルを何とかして「シャングリラ計画」を止めないことには、白河が、家族が、生まれてくる子供が危ない!

 

どうするダルライザー。。。

 

「ライズ・ダルライザー -NEW EDITION-」の感想など

特撮ヒーロー映画「ライズ・ダルライザーのあらすじ、感想、評価、視聴方法

 

ダルライザーは、先にも触れましたが、だるまがモチーフのヒーローです。

 

その割に体型は真逆でスラリとしていてカッコいい。衣装の方は赤と白が基調のだるま的で、映像的にも鮮やか。模様がよくよく見ると凝っていて渋いです。ただ、個人的にはマスク(顔)の目と受け口がちょっと残念かな。

 

このような外見だけでなく、だるまに合わせて、何度倒れても起き上がるというコンセプトもダルライザーのカッコいいところ。実際、映画の中でも、それが体現されています。

 

特撮ヒーロー映画「ライズ・ダルライザーのあらすじ、感想、評価、視聴方法

 

そのダルライザーは、設定として、普通の人間が、手作り衣装に(”変身”ではなく)着替えただけの、必殺技もない、特殊能力もないヒーローです。

 

このため、人間離れしたアクションをしたり、体から光線やビームを放ったり、剣やら銃やら派手な武器を駆使したり、ましてや巨大ロボに乗り込んだりはしません。

 

「ライズ・ダルライザー -NEW EDITION-」は、こうした特撮モノを期待している人に向きません。

 

でも、ダルライザーもアクションはします。それは「KEYSI(ケイシ)」という本格的なものです。

 

このKEYSIは、スペイン生まれの護身術で、アメリカ映画の「ダークナイト」や「アウトロー」なでも採用されたものだそう。

 

ダルライザーの「中の人」、アキヒロ役の和知健明さんは、実際にKEYSIのプロ。実際にKEYSIの教室を主宰してインストラクターをされています。

 

なので、劇中のアキヒロは普通人間の割には、格闘技の習得が激早です。

 

もともと心得があったという設定なのもしれませんが、一般人がヒーローになることを際立たせるために、例えば「ベスト・キッド」や「ロッキー」のようにベタですが、挫折しながらも、師匠にしごかれ鍛錬に励むという場面があったら良かったのではと思いました。

 

そのアキヒロの師匠役で出演されているのは、本物のKEYSI開発者であるフスト・ディエゲス氏。現実にも和知さんのお師匠さん。ローカル色が濃厚な作品の中で異彩を放っている登場人物です。

 

劇中では、単なる師匠だけでなく、終盤には「シャングリラ計画」の阻止のために、田辺とともにダイスのアンテナ基地へ乗り込んで奮戦します。

 

ただ、この師匠の参戦は、いきなりすぎて驚きと違和感がありました。ダルライザーの同志になるまでの経緯がほとんど描かれていなかったので。

 

とはいえ、ダルライザー(和知氏)、ディエゲス氏が繰り出すKEYSIのアクションを、映画の後半に堪能できます。

 

基本は護身術、わが身(特に頭)を守りながらの格闘なので、動きに派手さはありません。映像的には地味。もちろんCG効果などは付きません。

 

動けば動くほどに疲れて動きが鈍くなり、息を切らし、肩で息をして、フラフラ。体の痛みや疲れが伝わってきます。ガチでリアルです。

 

二人とも倒れてもなお、起き上がって立ち向かっていきます。まさに”だるま”精神、ダルライザーのコンセプトが活かされて感動的です。

 

最近は、ど派手なアクションに見慣れていたので、個人的にはとても新鮮でした。

 

ダルライザーが戦う敵は、怪人や異星人ではなく格差社会や富の不平等を解消したいという普通の人間による思想集団です。

 

「世の中は一部の金持ちの餌場になっている」「集団で同じ考えをもつのが一番」「100%の意志の疎通ができて嘘のない世界を作る」「純粋な人間だけを集めて夢の桃源郷を作る」などなど、彼らなりに正義があります。ただ方向性と手段が極端で、一種のテロリストです。このあたりもリアル。

 

こうした非常にリアルな設定で、物語が展開していきますが、「パーソナルシート」の話から、SFの部分が混ざってきます。

 

人間の脳をサーバにするとか、データを増幅してアンテナで送信して市民を洗脳するとか、リアルさとのギャップに少し戸惑いましたが、ヒーロー作品には不可欠な緊張感が加わりました。

 

この辺りは、アメコミに似た展開でしょうか。最終的には、リアルな部分もSFの部分も、うまく収斂させています。

 

アキヒロは、シャングリラ計画を阻止したあと、晴れて誰もが認める白河のヒーローになります。しかし、「どれだけみんなを笑顔にできるか。それが平和を作ると信じているオレの戦いだ」として、ヒーローではなく、あえてキャラクターに徹すると言って、物語を締めくくります。

 

これは現実のダルライザーにつながる言及。和知さんの目指すものであり、心意気でしょう。SF映画なのに、すべてが和知さんのドキュメンタリーだったような感覚になりました。それだけ映画の世界にハマったということです(後で知ったところでは、前半は和知さんの実話がもとになっているそうです)。

 

映画「ライズ・ダルライザー -NEW EDITION-」は、全体に物語も映像も自主制作とは思えない質の高い作品でした。

 

特に物語は、よく考えられているなと思いました。けっこう深くて濃い内容ですが、リアルな部分もSFな部分も、それほど深堀りしていません。

 

なので、先述の通り、個人的に物足りなさや違和感、不自然さを持ったところもあります。かといって、浅いわけではありません。必要最小限のちょうどいい具合だといえます。

 

展開自体も、きれいな起承転結になっていてわかりやすいです。アメコミほど肩に力を入れずに楽しめました。

 

「ライズ・ダルライザー -NEW EDITION-」は、続編がありそうな、あるいは作れるような結末になっています。ぜひ期待したいところです。

 

映画「ライズ・ダルライザー -NEW EDITION-」の視聴方法

特撮ヒーロー映画「ライズ・ダルライザーのあらすじ、感想、評価、視聴方法

 

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