
携帯料金が値下げされているけど、それでも、スマホでインターネットも電話もあまり使わない自分には高い。できるだけ安く抑えて節約したい。
こんなお悩みの解決に提案します。
- スマホの携帯用金を安くする節約術として、電話会社の乗り換えを提案します。
- 乗り換え先として格安携帯会社「OCNモバイルONE」を紹介します(料金プラン、特徴、デメリット)。
- 電話会社を実際に乗り換えする手順をまとめています。
携帯電話料金は、政府の主導(圧力?)で引き下げが進んでいて、毎月20GBで2,480円とか2,980円とか、かなり安くなりました。なんとなく、そのあたりが「安い」の着地点みたいな雰囲気が漂っていて、実際に歓迎の声がちょくちょく報道されています。
しかし、この値下げでも、高いと感じてる人は多いはず。
なぜなら、僕もそうですが、そもそもスマホで1ヶ月に20GBも使わない(1~3GBくらい)、電話も最小限しか掛けないという「ライトユーザー」には、あまり関係がないからです。
そこで、携帯料金をもっと安くしたいという”ライトユーザー”のあなたに、月々1,000円以下も可能な節約術を、実践中の僕が紹介します。
この記事は、次のような人に向いています。
- 毎月のインターネットで使う通信量は1~3GB。
- 電話もあまりかけない。待ち受けやLINE利用が中心。
- とにかく、毎月の携帯料金を減らしたい。
「OCNモバイルONE」で携帯料金1,000円以下
携帯料金を毎月1,000円台、あるいはそれ以下に抑えられる方法とは、大手の電話会社から、格安電話会社に乗り換えることです。
大手の携帯電話会社が料金値下げで「格安化」したため、もともとの格安電話会社は「さらなる格安化」「激安化」に向かっています。
なかでも、僕が契約している「OCNモバイルONE」という格安携帯電話は、これまでも毎月1,000円台が可能でしたが、2021年4月~料金プランが値下げされて、1,000円以下もありえるようになりました。
携帯電話の料金を節約したいあなたに、おすすめです。
注目!「OCNモバイルONE」の格安な料金プラン
最初に、肝心な「OCNモバイルONE」の月々の料金プランから、みていきましょう。
【音声対応SIM(=電話+インターネット)の料金表】(2021年4月~から値下げされました)
1ヶ月の通信量 | 基本利用料(音声対応SIM)税込み |
1GB | 770円 |
3GB | 990円 |
6GB | 1,320円 |
10GB | 1,760円 |
「OCNモバイルONE」の料金プランは、この4段階だけ。10GBより多いプランはなく、ライトユーザー向けに特化されています。
あと、長期割とか、家族割とか、学割とか、複雑怪奇な割引制度もありません。この表の金額が基本の利用料そのものになります。非常にシンプルです。
そして、その金額ですが、見事に1,000円台以下です。毎月3GBなら税込み990円!
楽天モバイルのように、料金が段階式ではないでので、契約の容量を超えても料金は上がらないので、安心です(超えたら速度が遅くなるだけ)。
このほかに毎月必要な費用は、電話の通話料とSMS(電話番号あてに送るショートメッセージ)の送信料の使った分だけです。
それらの料金はこちら。「OCNモバイルONE」の通話料は、一般的な金額の半額です(アプリなしの通常架電で)。
国内通話料 | 税込11円/30秒 |
国内SMS送信料 | (6通目以降)税込3.3円/1通 ※5通目まで無料 |
また、よく電話を使う人には、次のようなオプションのプランがあります。(税込み)
10分かけ放題① | 935円/月 |
トップ3かけ放題② | 935円/月 |
完全かけ放題 | 1,430円/月 |
ただ、普段スマホからよく電話をかけていて、今契約している携帯電話会社で「かけ放題」のプランに入っている場合は、結果的に「OCNモバイルONE」に変えても、あまり節約効果がないかもしれません。かえって高くなることもありえます。
この点は、あなたの今の電話の利用状況を確認して、比べてみてください。
いずれにしても、「OCNモバイルONE」の基本料金は最安級で、月々1,000円台は実現可能です。
そもそも「OCNモバイルONE」とは?
このように、激安な「OCNモバイルONE」ですが、多くの人にとっては、馴染みがないと思います。このため、不安や心配があるかもしれません。
「OCNモバイルONE」の運営会社は、大手の通信会社の「NTTコミュニケーションズ」です。「格安電話会社」の業界では、日本で一番歴史が長く実績があるところです。
異業種から新規参入した「格安携帯電話会社」も少なくないので、運営会社の規模や安定さでは「OCNモバイルONE」は安心できます。
ちなみに、「格安携帯電話会社」とは、NTTドコモ、au、ソフトバンクといった大手携帯会社の設備や回線を借りて、サービスを提供している会社のことです。「格安SIM」とか「格安スマホ」ともよばれています。
自前の設備を持たない分、料金を安く設定できるメリットがあります。
「OCNモバイルONE」は、親戚筋にあたる「NTTドコモ」の回線を使っています。「NTTドコモ」の電波が届いている場所では、「OCNモバイルONE」もつながります。
格安会社は、施設を間借りしているので、通信の速度や品質が劣ると言われるのですが、これまで気になったことはありません。
あと、「OCNモバイルONE」の特徴に、契約期間に「しばり」がないことがあります。1ヶ月単位で、いつでも解約できます。違約金や契約解除料もかかりません。
もし、今後「OCNモバイルONE」に不満足なことがあったり、他社により良いサービスが登場したときは、容易に解約や乗り換えができます。この点も安心。
このほか、「OCNモバイルONE」には、1契約で複数SIMカードで通信容量を共有できたり、対象音楽サイトから通信容量を消費せずにダウンロードできたり、全国の無料Wi-Fiスポット87,000か所が使えたりなどのサービスもあります。
詳しくは、公式サイトで確認してみてください。
「OCNモバイルONE」をデメリット
街中に店舗がありません。
「OCNモバイルONE」のデメリットの1つは、大手の電話会社のような、街中にサポート窓口(お店、携帯ショップ)がないことです。
何か困ったことや知りたいことがあったときに、お店に駆け込みたいという人には不便です。
もちろん、電話やインターネットの窓口はあります。
電話はフリーダイヤルで良心的ですが、受付時間が10:00~19:00、日祝休みと短め。このこともあって、終日混雑していてながりにくいです。
技術的な窓口も混雑しています。つながっても折り返しになる場合が少なくありません。
ただ、僕の経験では、受付してもらった後の対応は丁寧です。折り返し電話も、時間はかかっても、必ずかかってきました。
でも、知りたいときにすぐにきけないのは、やはりデメリットです。
もっとも、「OCNモバイルONE」が普通に使えていたら、問い合わせること自体はありません。また、ある程度のことは、公式サイトの「よくある質問」を読めば解決できます。
※営業的な質問でしたら、チャット(文字による会話)が用意されています(自動対応/係員対応)。電話よりもつながりやすいです。
電話をよくかける人には節約効果小
先にも触れましたが、「OCNモバイルONE」の通話料は、30秒10円と業界では安い方なのですが、スマホでよく電話をかける、特に「かけ放題プラン」を使うくらいの頻度でしたら、あまり節約効果が期待できないかもしれません。
例えば、月3GBプラン990円+完全かけ放題オプション1,430円で合計2,420円となり、値段的にも内容的にも、大手会社から乗り換えするほどのインパクトはありません。
「OCNモバイルONE」の電話かけ放題料金が、基本利用料に比べると高めなので、スマホでインターネットはあまり使わないけど、電話はよくかけるという人には、メリットが小さいです。
「OCNモバイルONE」へ乗り換え手続きの流れ
以上のように「OCNモバイルONE」は格安なので、乗り換えすることで、携帯電話料金を節約できます。
でも、電話会社を乗り換えるというと、面倒臭く感じると思います。そして、ついつい先延ばしにしてしまいがち。でも、こんなものは「きっかけ」と「勢い」です。
特に、今の携帯電話会社と契約の更新時期を迎えているのでしたら、決断のときです。
乗り換えの手続きは、ザクッとこんな流れになります。ややこしそうですが、実際は思っているほど手間ではありません。
- 現在の契約内容とスマホの対応機種を確認します。
- 「MNP予約番号」を取得します。
- 「OCNモバイルONE」に申し込みます。
- SIMカードが届きます。その差し替え、スマホの開通鉄続き、設定をして完了です。
【1】現在の契約内容とスマホの対応機種を確認します。
「OCNモバイルONE」に限ったことではありませんが、電話会社を乗り換する前準備として、先にあなたの今の携帯電話会社との契約内容を確認しください。
注意は契約期間の「縛り」です。更新時期以外で解約すると、違約金や解除料をとられることがあります。スマホ代の月賦分が残っていることも。
あわせて、あなたが今使っているスマホが、「OCNモバイルONE」に対応している機種かどうか(動作確認がとれているか)も確認ください。
※乗り換えのタイミングで、機種変更も可能です。「OCNモバイルONE」は他社より安く買えます。
【2】「MNP予約番号」を取得します。
電話会社を乗り換えする最初の手続きは、「MNP予約番号」の取得です。
「MNP(Mobile Number Portability)」とは、あなたが今使っている電話番号を、そのまま新しい電話会社へ移行させる仕組みのこと。
この手続きに、「MNP予約番号」というものが必要になります。
「MNP予約番号」は、今契約している携帯電話会社に依頼して発行してもらいます。どの会社も、公式サイト上で簡単に依頼できるようになっています。申請すると数日中に発行されます。
「MNP予約番号」は数字10桁で、発行日から15日間という有効期間があります。通常、この間で「乗り換え」が完了します。
「MNP予約番号」の発行は無料です。取得したからといって必ず乗り換えないといけないことはありません。期限が切れたら、何回でも取り直しできます。
【3】「OCNモバイルONE」に申し込みます。
「MNP予約番号」が発行されたら、できるだけ早い時点で「OCNモバイルONE」公式サイトで申し込みします。
あらためて、申し込み手続きに必要なものはこちら。
- MNP予約番号(申し込み時点で有効期間が12日間以上残っているもの)
- 本人確認書類(運転免許証、健康保険証、個人番号カードなど)の画像(スマホで撮影したものでOK)
- クレジットカード(本人名義のもの)
必要事項の入力、画像の送信など操作自体は難しくありません。問題なければ、手続きは10分もかからずに終わります。
申し込み手続きが完了すると、「OCN会員登録証」という書類が送られてきます(申し込み時に電子交付を選ぶと、すぐに画面に表示されますので、ダウンロードして保管ください)。
この会員登録証のなかの「お客さま番号」は電話問い合わせしたり、付加サービスに申し込みしたり、懸賞に応募したりする際に必要になります。
【4】SIMカードが届きます。
申し込み手続きの数日後に、自宅に電話番号などの情報が記録された「SIMカード」が届きます。
このSIMカードを、MNP予約番号の有効期限の3日前までに、あなたのスマホに入っているSIMカードと差し替えて、専用のサイトで、電話の開通手続きをします(めちゃ簡単)。
9:00~20:59の間に手続きを完了させると、ほとんど同時に電話は「OCNモバイルONE」を通して発信・着信するようになります(21時以降は翌朝9時ごろ切り替え)。
これと、同時にこれまでの携帯電話会社との契約は自動的に解除されます(解約手続き不要)。
最後は、インターネットに接続するための設定です。
スマホで、「OCNモバイルONE」用の接続地点「APN(Access Point Name、アクセスポイント)」の情報を入力するだけで完了します。
通信を伴いますので、Wi-Fiのある環境でやった方がスムーズです(無くても大丈夫)。
以上で、「OCNモバイルONE」への電話会社乗り換えは完了です。
「OCNモバイルONE」へ乗り換えにかかる費用
「OCNモバイルONE」に乗り換える場合にかかる費用をまとめました。
項目【支払先】 | 金額 |
MNP転出料(番号移行の手数料) 【今の電話会社】 |
2,000円~3,000円 (電話会社によって異なります) |
登録料 【NTTコミュニケーションズ】 |
3,000円(税込3,300円) |
SIMカード手配料 【NTTコミュニケーションズ】 |
394円(税込433.4円) |
月額基本利用料(初月無料) 【NTTコミュニケーションズ】 |
選択したプランの金額 |
このように、電話番号をそのまま移行する場合ですが、7,000円ほどが一時的に発生することになります。
まとめ
スマホを最小限しか使わないライトユーザーさん向けに、携帯電話の料金を安くする方法、節約術として、「OCNモバイルONE」への乗り換えを紹介しました。
乗り換えの手間や登録料など一時的な出費がありますが、シンプルに1GBで月々770円、3GBで990円の利用料は魅力的です。
初めての電話会社の乗り換えでしたら、面倒に感じると思います。でも、それ以上のメリットはあります。手続きも思っているほどややこしくないです。
あと、あなた自身の節約だけでなく、特に、高齢の親御さん、おじいさんやおばあさんの契約状況も一度確認してあげるといいですよ。
ガラケーの故障や電波の停止で、不本意ながら、スマホに切り替えたものの、ほとんど使いこなしていないのに、毎月3,000円以上の携帯料金を払っている場合があります。うちの母親がそうでしたが、非常にもったいないです。
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