自分の骨は海に撒いてほしい

少し暖かくなって天気も良いので、昼下がりに思い付きで海岸に行ってみた。風がまだ冷たいこともあって、見渡す限り誰もいなくて気分爽快。

砂浜に坐って景色を眺めていると、少し離れた防波堤の上に1人の黒い人影に気付いた。どうやら喪服のを着ている男性ようだ。何をしているのかと思って遠目に観察していると、彼はおもむろに箱を取出して、その中から砂のようなものを何回かに分けて海に撒いた。全て撒き終わったのか、その後で何本か花を投げ入れて、その場にしゃがんでしばらく手を合わせてから帰っていた。

その時は誰か海で亡くなったのかなと思う程度だったけど、後で考えると、あれは散骨だったと思い至った。砂に見えたのはおそらく遺骨だ。最近は遺骨を墓に入れずに、海などに散骨する人が増えていると以前ニュースでみた記憶があったけど、実際目にしたのは初めて。それに船の上でやるイメージがあったので、ちょっと意外だった。

でも、調べると海岸で散骨するのは、本来はマナー違反で、船で沖合に出てやる必要があるとのこと。確かに海岸で骨を撒かれると不快に感じる人もいるだろう。そのほか、海への散骨には手続きと注意点があるみたい。

それにしても、散骨というのはいいかもしれない。「千の風になって」ではないけど、狭い墓に閉じ込められたくない。大海原を墓としたいと思った。

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