地震時の通電火災対策に感震ブレーカー

台湾で大きな地震が起きました。日本と同じく自身の多い国です。台湾の地震では建物が倒壊する被害が多い一方、火災が発生している印象はあまりありません(実際は発生しているのかもしれませんが)。地震による火災といえば、阪神淡路大震災です。市街地のあちこちから黒煙が立ち昇っている映像は記憶に残っています。

阪神淡路大震災は、1月17日の寒い早朝、各家庭で暖房や朝食などの準備で火を使いはじめた頃に起きたので、地震直後に火災が発生したところが多いですが、実は地震の後の数時間或は数日後になって発生した事例も多いです。その原因の多くが「通電火災」だったと調査結果が出ています。

通電火災は、地震後の停電が復旧したときに、家の中で倒れたままになっていたり、破損した家電製品や傷ついたり切れたりした電気コードに、電気が流れることによって起きる火災のことです。住民は身動きできなかったり、避難して不在だったりして、火が出ても初期消火できないまま火が拡がってしまいます。この通電火災は阪神以降の地震でも起きていて、今後発生が予想されている首都直下地震では更に甚大な被害が出る可能性があり、地震対策の大きな課題になっています。

そこで国が推奨しているのは、「感震ブレーカー」の設置です。これは地震の揺れが発生すると、自動的にブレーカーを落として電気を遮断するという装置です。しかし認知度が低いことと、設置費用が高いため普及が進んでいません。神戸市のある兵庫県でも9%ほどと低くなっています。

このため、費用を安く手軽に設置できる簡易タイプの感震ブレーカーが開発され注目を浴びています。地震の揺れでボールが落下し、その力でブレーカーを切るというもの。

(参考)通電火災対策にボール式の感震ブレーカー

建物の耐震や免震は進んでいて、地震で倒壊することは少なくなってきましたが、地震後の火災は津波同様に恐ろしいものがあります。ガスに比べて電気に対する防火の意識は低いと思います。地震時の電気火災、通電火災を防ぐために感震ブレーカーの設置を進めていかなければいけません。これには多少とも行政の補助もあった方がよいと思います。

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